EN JP
NeCoNe

新着情報

新着情報

猫が爪とぎをやめたら要注意!飼い主に忍び寄る3つのトラブル

2025年6月23日

「うちの猫、最近ぜんぜん爪とぎしないんですけど…これって大丈夫ですか?」

そんな声を耳にしたことはありませんか?

猫にとって爪とぎは、ただの習慣ではなく、心と体のコンディションを保つためのとても大切な行動です。

とはいえ、「家具で爪とぎされるぐらいなら、やらないほうが助かる」と感じている方も少なくないでしょう。

実はそれ、ちょっと危ないサインかもしれません。

猫が爪とぎをやめたことで、飼い主の暮らしに起こりうる“3つのトラブル”をご存じですか?

この記事では、猫が爪とぎをやめる理由や、その背景にある気持ちを丁寧にひも解きながら、飼い主に起こりがちな困りごと、そして安心して解決できるヒントまでを紹介します。

 

◆この記事を読めば分かること

  • 猫が爪とぎをやめる理由と、その背後にある気持ちや体調のサイン
  • 飼い主に起こりやすい“3つのトラブル”とその具体的な影響
  • 爪とぎを再開してもらうために必要な環境づくりとグッズの選び方

 

猫が爪とぎをやめる理由とは?

猫 爪とぎ トラブル

猫が突然、爪とぎをしなくなると、ちょっとした違和感を覚える方もいるかもしれません。

ここではまず、猫がなぜ爪とぎをするのかを理解し、その上で「爪とぎをやめてしまう理由」について解説していきます。

なぜ猫は爪とぎをするのか?本能と行動の意味

猫が爪とぎをする理由は、本能的なものです。単なる“癖”ではなく、猫にとって必要不可欠な行動なのです。

主な目的は以下のとおりです。

  • 爪の健康を保つためのメンテナンス
  • ストレス発散と気分転換
  • 縄張りを主張するマーキング行動
  • 筋肉を伸ばし、全身を目覚めさせる

とくに寝起きの伸びとともに行うことが多く、背筋や前脚をしっかり使って体を整える動きでもあります。
このように、爪とぎは心身の健康維持にも直結する、猫にとって「なくてはならない習慣」です。

突然やめる理由に潜むサインと注意点

猫が突然爪とぎをやめた場合、それは猫からのサインかもしれません。

以下のような可能性が考えられます。

  • 設置場所や素材が気に入らなくなった
  • ストレスや体調不良が原因の可能性
  • 加齢や運動量の減少による変化

このような変化は、猫自身が「何か不満を抱えている」「いつもと違う体の状態である」ことを、無言で伝えているとも受け取れます。

 

飼い主に忍び寄る3つのトラブル

猫 爪とぎ トラブル

猫が爪とぎをやめること自体は静かな変化に見えるかもしれませんが、その影響は飼い主の暮らしにも少しずつ表れてきます。ここでは、とくに多くの飼い主が直面しがちな3つのトラブルを取り上げ、それぞれの背景と注意点を解説します。

 ①使ってくれない爪とぎグッズが無駄になる

せっかく購入した爪とぎグッズを猫が全く使ってくれない。これは多くの飼い主が経験する悩みのひとつです。

猫が使わない理由の多くは、グッズ選びや設置場所、素材の相性にあります。

  • デザイン優先で選んだ結果、猫の好みとかけ離れていた
  • 素材が滑りやすく、爪が引っかからないと感じている
  • 家の中で落ち着かない場所に設置されていて使いたくない

選ぶ際には、実際に猫が好んで使った実績があるか、レビューや素材の説明が具体的に書かれているかなども判断材料にすることが大切です。

②マーキング代わりに壁や家具が犠牲に

猫が爪とぎをやめたからといって、安心していると意外なトラブルにつながることがあります。それが、「代わりのマーキング行動」です。

本来、爪とぎはフェロモンを残すことで自分の安心できる場所=テリトリーを示す役割を持っています。
その手段を失った猫は、別の方法で自分の存在を示そうとするのです。

  • 壁や家具に体を擦りつける回数が増える
  • ソファやカーテンを使って代替的な爪とぎを始める
  • トイレ以外の場所で排泄をするマーキング行動が現れる

など、飼い主にとってもストレスになる問題が起きてしまいます。

「爪とぎをやめた=いたずらが減る」と思っていたのに、逆にダメージが増えることもあるのです。猫が自然にマーキングできる安心の“爪とぎスポット”を用意してあげることが、防止への第一歩となります。

 ③ストレス行動がエスカレートするリスク

猫が爪とぎをやめた背景に、ストレスの蓄積があるとすれば、それを放置するのはとても危険です。
見過ごされたストレスは、やがて行動や体調の変化として現れてくることがあります。

  • 食欲不振や過食などの食行動の異常
  • 夜鳴きや隠れっぱなしになるなどの行動変化
  • 過剰グルーミングによる皮膚トラブル

といった形で、猫が「不調のサイン」を発してくるようになります。

とくに爪とぎは、猫が日常的にストレスを発散する“手段”としてとても重要な役割を持っています。

 

 爪とぎ再開のために飼い主ができること

猫 爪とぎ トラブル

猫が再び快適に爪とぎできるようにするには、グッズ選びや設置環境の見直しが効果的です。この章では、猫の好みに寄り添いながら「自然に使いたくなる」環境を整えるための3つの視点をご紹介します。

猫が選ぶ!おすすめの爪とぎグッズの特徴

猫が思わず近づいて爪を立てたくなる爪とぎには、いくつかの共通した特徴があります。最初に知っておきたいのは、「見た目のデザインよりも猫の使用感が優先」ということです。
とくに注目すべきポイントは以下のとおりです。

  • 質感と引っかかりやすさ
  • サイズと安定感
  • 視覚的な誘因

実際に使われている写真やレビューが多く掲載されている商品は信頼性も高く、選ぶ際のヒントになります。

猫の個性に合った素材や形状を選ぶことで、グッズの“使われ率”はぐっと上がります。

↓爪とぎの適正サイズが気になる場合はこちらの記事をおすすめします↓

猫が爪とぎを使わない理由はサイズかも?適正寸法の選び方やコツを解説!

設置場所と使わせるコツ

いくら優れた爪とぎグッズを用意しても、置き場所が猫に合っていなければ使ってくれません。猫にとって使いやすい設置場所には、いくつかの共通点があります。

まず結論から言えば、猫の生活動線に自然に溶け込む場所に設置することがポイントです。
おすすめの設置場所の例

  • 朝晩の出入りが多い通路や部屋の入り口付近(マーキングの意味を兼ねて)
  • キャットタワーや窓辺など“お気に入りスポット”の近く
  • 人の目につきにくく、落ち着いて集中できる隅のスペース

また、導入初期は猫が認識しやすいようにグッズの前でおもちゃを振ったり、またたびを少量こすりつけて“使用誘導”するのも効果的です。

「ここで爪をといでいいんだよ」と優しく誘導することが、習慣づけには欠かせません。

 “安心して使える”空間をつくる

猫が爪とぎをするには、「物理的な環境」と同じくらい心理的な安心感が重要です。逆に言えば、不安を感じる空間では爪とぎすらしなくなってしまいます。

環境面で工夫したいポイントは次のとおりです。

  • 騒音や通行量が少ない静かな場所を選ぶ
  • 他の猫との取り合いを避けるために複数設置
  • 嫌な記憶を持つ場所を避ける

以前に失敗したグッズを置いていた場所や、注意された場所は使ってくれないことがあります。猫は環境の変化に敏感な動物です。

「使いやすそう」だけでなく、猫にとって“安心して使っていい場所”かどうかという視点を持って設置を工夫することで、自然と爪とぎへの行動が戻ってくるはずです。

 

まとめ

猫 爪とぎ トラブル

猫の爪とぎは「イタズラ」ではなく、猫自身の心と体の調子を整える大切な習慣です。

それが突然なくなったとき、飼い主にとっては“ちょっとした変化”に見えても、実は家具の損傷や無駄な出費、さらにはストレス行動などのトラブルへとつながってしまう可能性があります。その背景には「素材が合わない」「設置環境が落ち着かない」など、猫にとっての“不満”や“サイン”が隠れていることも多く、見逃せません。

猫が再び自然に爪をとぎたくなるような工夫――たとえば、質感や香りにこだわった爪とぎグッズの導入や、落ち着ける設置場所の見直しは、シンプルでありながら非常に効果的です。

もし「うちの子、最近爪をとがなくなったな…」と思ったら、それは猫からの静かなメッセージかもしれません。
この機会に、爪とぎ環境を見直してみませんか?

あなたのちょっとした気づきが、愛猫のストレスをやわらげ、健やかな毎日を取り戻すきっかけになるはずです。